自転車操業クラブについて

企業の資金繰りについて、売上代金の入金を待って支払いをするような状態のことを自転車操業といい、とくに中小企業は、売上の一か月分の運転資金さえない状況が数多く見受けられます。

こうした場合、資金繰りがいよいよ足りなくなってから銀行へ融資の申し込みに行くことがほとんどでしょう。

なぜ、もっと早めに資金繰りの対策を講じないのでしょうか?

その理由は、銀行融資に対する偏見とも思えるネガティブな感情がありそうです。銀行融資に頼る経営は、自転車操業、借金経営として悪い経営である、という誤解をしている経営者がいまだ多く見受けられます。

 

私は、かつて銀行の融資担当をしていた経験から、こうしたネガティブな感情を払拭すべく、数多くの著書を書き、その累計は20冊を数え、累計発行部数は100万部を超えてきました。

しかし、全国の中小企業経営者に対していきわたるには程遠いというほかありません。

また、読者から、もっと早く著書に書かれていること、毎月の試算表をはやく作るとか、資金繰り表を作っておくとかしておけば良かった・・・・・・そういう感想をいただいたりしました。

著書を数多く出すことが、中小企業の資金繰りの向上のためとしてきましたが、それだけではまだまだ足りないことを痛感させられました。

 

そこで、2015年に、自転車操業クラブという会員制コンサルティングを開始しました。

マニュアルを配布し、個別の電話相談を行い、全国各地で定期的な勉強会なども開催してきました。

しかしながら、私単独での活動には限界を感じてきていたため、2017年に、コンサルタント養成講座を開催したところ、全国から5名の参加者が集まり、自転車操業クラブの全国展開と組織化を提案したところ、5名全員から賛同を得ることができました。

よって、自転車操業クラブを、私個人の業務活動から切り離し、会員相互のための研修機関として、私を含めた6名で株式会社化いたしました。

 

考えてみれば、経営者が単独で、資金繰りの勉強を続けていくことは、思う以上に大変で、孤独なことです。

資金繰りの勉強について、誰かと切磋琢磨しあうということは、自社の業績をオープンにすることでもあり、なかなかできることでもありません。

それを、自転車操業は恥ずかしいことではない、銀行の融資をむしろ積極的に活用しようという同じ認識で学べる環境こそ、中小企業の業績と資金繰りの向上に役立つのではないでしょうか。

自転車操業クラブは、そのための環境を提供し、自転車操業に対するネガティブなイメージを払拭し、健全な企業経営者を育成していきます。